

大堀航

最新記事 by 大堀航 (全て見る)
今回は、日本エイサーの宣伝・広報を担当し、2014年に鮮烈なフリーランスデビューを果たした砂流さんにインタビューしました。フリーランスとして活動してから約1年、その活動内容や今後の抱負についてお聞きしました。
参考記事:
【悲報】ロケットニュース24に MacBook Air 似のパソコンをくれた当時Acerの凄腕広報・砂流さんが無職に / ハローワークに通うところを発見 <ロケットニュース 24>
http://rocketnews24.com/2014/01/24/405502/
8日間並んで買ったアップル福袋にガッカリしていたらAcerがMacBook Air似の最新ウルトラブックをくれたでござる <ロケットニュース 24>
http://rocketnews24.com/2013/01/17/285478/
1983年、広島県生まれ。秋葉原でPCショップ販売員の経験を得て、日本エイサーへ入社。宣伝・広報を担当する。2013年12月退社。手段を選ばないゲリラ的なPRを得意とする。現在は、『広報会議』での連載をはじめ、WEBメディアで編集・ライター活動、企業広報のアドバイス、“笑える”ゲーム実況番組『スーパーピコピコクラブ』でMCを務めるなど、多方面で活躍している。
広報・PR系の仕事は全体の2割程度
-フリーランスになって、1年ほど経つと思うのですが、現在の活動について教えてください。
現在は、PR、ライター、趣味の活動をしていて、割合は2(PR):4(ライター):4(趣味)くらいですかね。
週1,2回程度、アメリカザリガニの平井さんと一緒に、ゲーム実況番組『スーパーピコピコクラブ』でメインMCとして携わっています。すっごいちっちゃいアメトークみたいな感じで、番組ファン同士のコミュニケーションが盛んなんですよ。最近ようやくゲーム業界からも注目されつつあります。もしかしたら、2014年の1年間で一番成果を上げたのはこの活動かもしれません(笑)
あとは、『商店街バンド』という、JUDYANDMARYのギタリストTAKUYAさんが主宰している、プロのミュージシャンがボケて、お笑い芸人がツッこむというエンターテインメントユニットの広報を担当しています。
PRの仕事はベンチャー系企業さんが中心ですね。ライターとしては、『HRナビ』、『しらべぇ』などのWebメディア、雑誌『広報会議』で連載記事を書いています。
ライティングの仕事にも自分の専門性を注入
-ライターとしての活動のボリュームも結構多いんですね!元々、ライターとして活動したいと考えていたのですか?
いや、全く想像してなかったです(笑) 当時、ブログをやっていたのですが、ライターとしてのスキルはゼロだったと思います。そんな時に、Engadget 編集長の鷹木さんから「砂流さん、プレスリリース書いてるよね? だったら記事も書けるよね?」とお誘いいただいたのが、僕のライターとしての活動のスタートでした。
最初の頃の自分が書いた記事を見直すと、できますできますできますの3連続で記事を書いていて、それを知り合いにいじられたりしました(笑)
でも本当に、ベテラン編集者の方に色々ご指導いただきました。体現止めが続いてる、言葉が重複している、言い回しがおかしい、など自分のライティングスキルの未熟さを痛感しました。一番心に残っているのは、「こんなプレスリリースの文字起こしのような記事はいらない」と言われたことですね。そして、「Engadgetのライターである以上、専門家として書いているということ、砂流さんの専門性を活かしてください」とご指摘いただいたことですね。
専門性の高いメディアで固定のファンもいて、質の高い記事を提供することへの意識を高く保つことの大切さを学びました。本当に良いメディアで修行を積ませていただいたと思っています。
ライターとして活動していたことで、メディアがほしい情報が分かるようになってきた
-ライターとしての活動が広報アドバイスなど場面で役立ったりしていますか?
めちゃくちゃ役立ってますね! ライターとしてプレスリリースを読んだときに、企業としてはここが言いたいことなんだろうなというのがなんとなく分かりますね。あと、IT系メディアを常に見ているので、きっとあそこのメディアではこう書くんだろうなというのが想像できるようになりましたね。
広報という立場でもしプレスリリースを書くとしたら、あのメディアはこうゆう切り口のほうが書きやすいだろうなと考えながら情報発信できると思います。ライターを経験するまでは、なんとなく想像しかできなかったのですが、今はある程度予想できるくらいにはなったかなと思います。
スキルの掛け合わせで、いいアウトプットを出す
-先ほど、趣味とおっしゃっていた活動にもいいシナジーがありそうですね!
そうですね。『商店街バンド』の広報として活動しているのですが、僕には音楽の専門性があるわけではないんですよね。なので、TAKUYAさんがお話されている、音楽に関することもちゃんと理解できないまま、とにかくどこかのメディアで『商店街バンド』を紹介してもらおう、ということばかり考えていました。
でもそれって全然本質じゃないなと思って、TAKUYAさんの忙しい時間の合間をみて、個別にインタビューするというのを始めました。全部メモを取って、あとで文字に起こして振り返るようにしました。そうすると、『商店街バンド』のストーリーやTAKUYAさんの想いなどを理解できて、外に伝えることが明確になってくるんですよね。
インタビューをする、文字に起こす、そして、情報を整理して伝えるという、ライター、PRパーソンとしての経験が全て線でつながったと思いました。結果的に『withnews』さんで、とても深い記事を書いていただくことができました。
本当に『withnews』さんで書いてほしくて、なんでかというと、ネットニュースのなかでも古い写真とかを使えて、深い記事を書いていただけるのは、朝日新聞社が運営する『withnews』しかないんじゃないかなと思ってます。TAKUYAさんは、やはり90年代のヒットを飛ばしているし、その時代の写真を交えて紹介してほしかったんですよね。この記事がヤフトピまで飾るのは想像できなかったですが。
参考記事:
元ジュディマリTAKUYA、アメザリとバンド「第2のスタート」 <withnews>
http://withnews.jp/article/f0150221000qq000000000000000W0080601qq000011551A
仕事を勝ち取る秘訣は「子分プレー」
-ちなみに、フリーランスとして活動されているなかで、仕事はどのようにゲットしているのですか?
ほとんどお酒の席ですかね(笑) あとは、今までやった仕事の関係者からの紹介とかですね。僕の師匠である、中川淳一郎さんとお話していて盛り上がったのが、「やっぱり“子分プレー”だよね」と。ほんとに、この“子分プレー”でいろんな人の子分になって、可愛がってもらって、仕事の幅を広げている感じですかね。「子分プレー」は相当イケてる仕事の取り方だと思います(笑)
-子分プレー、ほんとイケてますね(笑) そんな砂流さんの今後の目標をぜひ教えてください!
自分でも全然わからないんですよね、ただ、流れているだけですからね(笑) 今までやってきたことが積み重なって、「砂流おもしろいね」ってなってるんで、たぶんこれからも飲み会に出ながら、おもしろいことをやり続けようと思います!